とうあんだより

― 器のはなし ―

京都の伝統工芸品である京焼・清水焼の特色はさまざまな種類の焼き物をやいていることです。

陶葊でも独自の鮮やかな色絵付けの作品のほかにも、染付・天目・青磁などのさまざまな器を手がけております。とうあんだよりでは、そのさまざまな作品をお紹介いたします。

器を通して、美しい絵付け、職人の手仕事はもちろんのこと、店頭で見ることのできなかった器や、その器にまつわるエピソードと一緒に是非お楽しみいただければと思います。

7月の器

神秘的な模様の器
7月の器 画像1

■ 青磁(せいじ)

・天目茶碗

・盃・盃(貫入)

・角皿(正方形)

・角皿(長方形)

 

7月の器 画像2
青磁の魅力

絵付けが印象的な商品が多い中で、本年のとうあんだよりでは違った魅力を見ていただこうと様々な器を紹介しています。今月の器は、青磁(せいじ)の器です。

 

青磁には、貫入(かんにゅう)と呼ばれる釉薬のヒビが見られるもの(画像:左)と、滑らかで透明感のある青色のもの(画像:右)があります。

 

貫入は、土と釉薬の収縮率の差によって作り出される模様です。貫入を出さないようにする為には磁器土を使います。2つの器の高台部分で土の違いがお分かりいただけると思います。

 

7月の器 画像3
この模様は何でしょう?

問題です。この模様は何でしょう?

 

氷の粒のようにも見えますし、細胞のようにも見えます。薄い紙状のものが幾重にもかさなっていて平面なのに奥行きがある不思議な空間を感じませんか?

 

正解は次の画像をどうぞ!

 

7月の器 画像4
氷裂紋青磁

正解は、氷裂紋(ひょうれつもん)と呼ばれる貫入の模様でした。

 

一概にひび割れとは思えない、氷が割れたような模様がとても神秘的です。割れ方やその表情によって、蟹爪紋(かいそうもん)、亀甲紋(きっこうもん)などと呼ばれることもあります。

 

7月の器 画像5
酸化と還元

土と釉薬の収縮率の差で貫入が模様になることは上記でも述べましたが、焼き方によって色が異なるのも大きな特徴です。鉄が反応し還元をかけると青くなり(画像:下段)酸化をかけると茶色になり(画像:上段)米色青磁(べいしょくせいじ)とも呼ばれています。

 

割れた隙間に弁柄や墨を入れると貫入が強調され、またひと味違った風合いが出ます(画像:左上下)。

 

 

* この器に関するお問い合せ、ご購入 →こちら

 

 

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