とうあんだより

― 器のはなし ―

京都の伝統工芸品である京焼・清水焼の特色はさまざまな種類の焼き物をやいていることです。

陶葊でも独自の鮮やかな色絵付けの作品のほかにも、染付・天目・青磁などのさまざまな器を手がけております。とうあんだよりでは、そのさまざまな作品をお紹介いたします。

器を通して、美しい絵付け、職人の手仕事はもちろんのこと、店頭で見ることのできなかった器や、その器にまつわるエピソードと一緒に是非お楽しみいただければと思います。

10月の器

二枚の皿で出来た花器
10月の器 画像1

■ 銘:扁壷

■ 種類:花器

■ 絵付け:紅葉(秋の川)

■ サイズ:径270×290mm

■ 価格:参考商品

 

10月の器 画像2
珍しい扁壷(へんこ)

今月の器は花器です。

少し不思議な形をしていると思われませんか?

 

銅鑼(どら)状の胴をした扁平な壷というところから扁壷(へんこ)と呼ばれています。

 

ロクロ挽きの後、足を付け、形を扁平に整えて仕上げたり、型作りのものが一般的ですが、今月の器の作りは少し違っています。

皿を2枚合わして、足を付け、口を切って作られている珍しい器になっています。

 

 

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扁壷(へんこ)とは…

銅鑼(どら)状の胴をした壺。

その形自体(一般的な扁壷)は晩周・秦・漢代にも遡りますが、西方の影響を受けて隋代に盛行し李朝の時代にも朝鮮半島で焼かれたと言われています。

日本では河井寛次郎氏が優れた作品を多く残しています。

 

河井寛次郎記念館ホームページ

http://hcn.plala.or.jp/fc211/sagi/

 

 

10月の器 画像3
秋の川に舞う紅葉

今月の器に描かれているのは、秋の川です。

勢い良く流れる清流に優雅に舞う鮮やかな紅葉。

 

紅葉は秋に起こる落葉樹の葉の色が変わる現象のことです。

もみじの語源は秋口の霜や時雨、その水の冷たさに揉み出されるようにして色づき始めることからその名が付いたと謂れています。

 

秋の川に舞う紅葉。

まさに秋の彩りを感じます。

 

10月の器 画像4
絵付けの魅力

上記でも述べましたが、今月の器は皿を2枚合わせて作られています。

その為、側面部分は湾曲した鋭角になっています。

 

その鋭角部分をご覧下さい。

絵付けが両面にまたがり描かれていることがご覧いただけると思います。

表裏一体の絵付けもまた職人の手仕事なのです。

 

 

* この器に関するお問い合せ、ご購入 →こちら

 

 

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