とうあんだより

― 器のはなし ―

京都の伝統工芸品である京焼・清水焼の特色はさまざまな種類の焼き物をやいていることです。

陶葊でも独自の鮮やかな色絵付けの作品のほかにも、染付・天目・青磁などのさまざまな器を手がけております。とうあんだよりでは、そのさまざまな作品をお紹介いたします。

器を通して、美しい絵付け、職人の手仕事はもちろんのこと、店頭で見ることのできなかった器や、その器にまつわるエピソードと一緒に是非お楽しみいただければと思います。

11月の器

秋を装う土瓶蒸しの器
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■ 種類:土瓶蒸し

■ 絵付け:小菊・松虫草と吾亦紅

■ サイズ:径120 高100mm

■ 価格:1セット¥35.000.-(税別)…注文品のみ販売

 

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土瓶蒸しの器

季節は秋になりました。

まさしく今の季節にぴったりの器「土瓶蒸しの器」をご紹介したいと思います。

 

器の中には、飾り観て楽しむものも見られますが、多くは機能性を備えています。

今月にご紹介します土瓶蒸しの器はまさにそれにあたります。

 

土瓶蒸しの器は、基本的に「蒸す」ために作られているので直火にかけられないものが多いのですが、とうあんの土瓶蒸しの器は耐熱底になっていますので、直火にかけてご使用いただけます。

 

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秋の草花

今月の器「土瓶蒸し」に描かれているのは秋の草花です。

左が松虫草と吾亦紅(ワレモコウ)で、右は小菊。

素朴さが魅力の草花が職人の手仕事により描かれています。

 

松虫が鳴く頃に咲くと言われる松虫草。

秋に暗紅色の花を咲かせるワレモコウの漢字表記は、吾亦紅、吾木香、我吾紅、我毛紅と様々な由来と共に書かれます。

「われもこうありたい」とはかない思いをこめて名付けられたと言われています。

春の桜に対して日本の秋を象徴する花である小菊

 

どれも秋を代表する草花です。

 

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土瓶蒸しの味わい

土瓶蒸しの具材は、海老や鶏を入れることもありますが、鱧と松茸が定番とされています。

それは夏が旬の鱧と、秋が旬の松茸を同時に楽しめる、その時期だけしか楽しめない贅沢な取り合わせだからだそうです。

 

土瓶蒸しは具材を蒸して食べるだけではなく、蒸して出る蒸し汁(出汁)も楽しめるよう土瓶に入れて出されます。

メインは具材ではなく出汁だと言われることもあり、小さな猪口のような器が付いています

 

秋の味覚と香りが同時に楽しめる日本料理なのです。

 

 

* この器に関するお問い合せ、ご購入 →こちら

 

 

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