とうあんだより

― 器のはなし ―

京都の伝統工芸品である京焼・清水焼の特色はさまざまな種類の焼き物をやいていることです。

陶葊でも独自の鮮やかな色絵付けの作品のほかにも、染付・天目・青磁などのさまざまな器を手がけております。とうあんだよりでは、そのさまざまな作品をお紹介いたします。

器を通して、美しい絵付け、職人の手仕事はもちろんのこと、店頭で見ることのできなかった器や、その器にまつわるエピソードと一緒に是非お楽しみいただければと思います。

2月の器

春待つ梅の器
2月の器 画像1

■ 銘:蛇の目湯呑み

■ 種類:湯呑み

■ 絵付:梅

■ サイズ:径 70mm・高 60mm

■ 価格:1脚¥9.000.-(税別)(6脚セットでも御購入いただけます)

 

2月の器 画像2
琳派からのデザイン

優美な色絵付けが特徴の京焼きのデザインの中には、琳派の流れ汲む都会的なセンスと洗練されたデザイン感覚を感じるものがあります。

 

その理由は、野々村仁清から手ほどきを受けた尾形乾山が、兄の光琳と合作の絵付けをしたことがきっかけとなります。

写実表現とは違った花の魅力をお楽しみいただけると思います。

 

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琳派(りんぱ)とは…

琳派は装飾芸術を特色とする江戸の流派。

俵屋宗達、尾形光琳および乾山、そして酒井抱一らが、絵画や書、陶芸などに才能を開花させました。背景に金銀箔を用いたり、大胆な構図、型紙のパターンを用いた繰り返し、たらしこみの技法などに特色が見られ、ヨーロッパの印象派や現代の日本画、デザインにも大きな影響を与えています。

 

2月の器 画像3
蛇の目湯呑みの由来

蛇の目湯呑みと呼ばれている理由は高台にあります。

高台の接地面が広く、上からみると「へびの目」のような形をしていることからそう呼ばれる様になりました。

 

晩唐時代、五代(ごだい)に焼かれた焼きものに由来し、越窯(えつよう)などが有名です。

日本では古伊万里などでこの高台を見ることができます。

 

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越窯(えつよう)とは…

越窯は中国の代表的な青磁窯です。

後漢時代から南宋時代にかけて生産、窯址は浙江省の慈渓市上林湖畔を中心に広まっていたと伝えられています。

唐時代の青磁は声価が高く、近年の発見により南宋時代初めには宮廷用の祭器や什器も手がけていたことがわかりました。

同時代の青磁窯には「汝窯」「耀州窯」などが有名です。

 

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