とうあんだより

― 器のはなし ―

京都の伝統工芸品である京焼・清水焼の特色はさまざまな種類の焼き物をやいていることです。

陶葊でも独自の鮮やかな色絵付けの作品のほかにも、染付・天目・青磁などのさまざまな器を手がけております。とうあんだよりでは、そのさまざまな作品をお紹介いたします。

器を通して、美しい絵付け、職人の手仕事はもちろんのこと、店頭で見ることのできなかった器や、その器にまつわるエピソードと一緒に是非お楽しみいただければと思います。

5月の器

燕子花が群生する皿
5月の器 画像1

■ 銘:陶板絵皿

■ 種類:飾り皿

■ 絵付:燕子花(「燕子花図屏風」尾形光琳作)

■ サイズ:300×400mm

■ 価格:参考商品

 

5月の器 画像2
絵付けは国宝作品より

京焼きは、琳派の流れを色濃く反映しています。

今回の器は、尾形光琳作の最高傑作と称される国宝「燕子花図屏風」が職人の手により絵付けされています。

壮大な燕子花の群生をお楽しみいただける絵皿です。

 

5月の器 画像3
下地と背景の秘密

飾り皿の表面に、模様のような凹凸が見られます。

これは、生地に化粧を施す時にできる模様です。

刷毛で小さな丸を描くように塗ることで、このようなウロコ状の下地が仕上がります。

とうあんでは「くりくり」と呼ばれています。

 

背景は、黄土色を塗り、その上に金粉を打ち付けるという職人の手仕事が見ていただけると思います。

「背景に金」という琳派の特徴も再現されています。

 

 

5月の器 画像4

 

*「燕子花(かきつばた)図屏風」とは…

尾形光琳の手により、1701~1704年頃に制作された作品。

各縦1500×横3600mmの大画面(六曲一双)に群生する燕子花が描かれています。

構図は、画面全体にリズム感を与える型置き技法(同型を繰り返し使う)が使用されています。

群青と緑青の2色で描かれており、構図だけでなく全てにおいて洗練された光琳ならではのスタイルが感じられる作品です。

紅白梅図屏風と共に最高傑作と評されています。

 

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