とうあんだより

― 器のはなし ―

京都の伝統工芸品である京焼・清水焼の特色はさまざまな種類の焼き物をやいていることです。

陶葊でも独自の鮮やかな色絵付けの作品のほかにも、染付・天目・青磁などのさまざまな器を手がけております。とうあんだよりでは、そのさまざまな作品をお紹介いたします。

器を通して、美しい絵付け、職人の手仕事はもちろんのこと、店頭で見ることのできなかった器や、その器にまつわるエピソードと一緒に是非お楽しみいただければと思います。

9月の器

木の葉が焼き付けられた大皿
9月の器 画像1

■ 銘:木の葉天目

■ 種類:大皿

■ 焼付:芙蓉の葉

■ サイズ:径300mm

■ 価格:参考商品

 

9月の器 画像2
誕生は800年前

木の葉天目は、文字通り、器に葉を焼き付けた器なのですが、その歴史は古く今から800年程遡る中国南宋の時代に吉州窯で生まれました。

繊細微妙な焼成効果の点で比類のない一級品とされています。

 

我が国には多くの優品が伝わっており、その中でも特に有名なものは、加賀前田家に伝来したもので、安宅コレクションとして大阪市立東洋陶磁美術館で見ることが出来ます。

現在、重要文化財に指定されています。

 

陶あんの木の葉天目は、今から30年ほど前に、三代目当主土渕善丕氏がその再現に成功しました。

その作品は石川県立美術館や中国の江南省博物院にも収められています。

 

9月の器 画像3
本物の木の葉です

皿上の木の葉は絵付けではありません。

上記でも述べましたが、本物の木の葉が焼き付けられています。

画像より葉の形や葉脈の表情がご覧いただけると思います。

 

葉ならではの表情は大皿の縁にも見られます。

焼き付けられた葉は、オモテ側より裏側にぐるりと回り込んで焼き付けられているのがお分かりでしょうか。

 

絵付けとは違った魅力もお楽しみいただけると思います。

 

9月の器 画像4
使われている木の葉

木の葉天目に使われている木の葉を紹介しましょう。

 

今月の器、大皿には芙蓉(ふよう)の葉が使われています。

中心が少し尖り、手を開いたような形をしていると言われる特徴のある木の葉です。

 

他にも、上記画像の2つお茶碗に焼き付けられているのは椋(むく)の葉で、他には桑(くわ)の葉も使われています。

 

葉の色が赤や青なるのは、葉を採取する時期や場所によって異なります。

ですが、同種同時期の葉を使用しても様々な赤になったり、青になったりします。

自然の雄大なおおらかさが葉を通して焼き付けられているのです。

 

 

* この器に関するお問い合せ、ご購入 →こちら

 

 

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